実写リアル系モデルって何を使えばいいの?

Check point
この記事は約6分で読めます。

 以前はChilloutmixの一択だったリアル系モデルですが、今では多くのリアル系モデルがリリースされています。数多くあるリアル系モデルの中でいったいどれを使うのがベストなのでしょうか? 結論から言いますと「好みの問題」ということになります。結局のところ、モデルは良し悪しではなく完全に好みの問題になってきます。なので気に入った画像やモデルがあったら使ってみることです。ただ、それぞれ得意とするものや個性・特徴がありますので今回はそういった部分をできるだけ詳しく紹介していきたいと思います。

ChilloutMix

 世に「AIコスプレイヤー」の名を轟かせたモデルです。リアル系のAI画像を生成しようとする方であれば誰もが使うであろうモデルですので今更説明も何もないのですが、ChilloutMixの特徴としては、一言で表すと「可愛い女の子が作れる」というところです。「japanesedolllikeness」などのLoRAを使って生成する女の子の可愛さったらもう。溜息が出ます。

・モデル(プレーン)※LoRAを使用せずに全モデル同じプロンプトで生成。

 LoRAを使用せずにプロンプトのみで生成した画像です。ベースはロリっぽいスラブ系少女な顔立ちになります。

・japanesedolllikeness_v15(LoRA)

 めっちゃ可愛いですね。たぬき顔、きつね顔など幅広く生成できます。魅力的な画像になる理由はLoRAの元の女の子が可愛いという理由の他にベースであるChilloutmixのポテンシャルを十分に引き出しているからとも言えます。LoRAのweightは、0.3~0.5がおすすめです。

作例

 実写そのものと言える生成クオリティには、「StableDiffusion×ChilloutMix×LoRA」だからこそ為せる業であるためモデル単体での評価は難しいです。実際はLoRAを使用しますので総合的な評価になります。そして、あくまでも個人的な見解ですのでご了承ください。このモデルを使わない理由が見当たりません。永遠にずっと生成していられます。

MajicMixRealistic

 リアル系もファンタジー系も両方とも高いクオリティで生成できるハイブリットなモデルです。独自の世界観を創るのにピッタリなモデルで独特な世界観を醸し出したい時にはとてつもない威力を発揮してくれます。リアル系に振り切っていないため、よりアニメっぽいファンタジー感あるコスプレイヤーを生成することができます。そして、衣装の幅とディティールがえぐいです。

・モデル(プレーン)※LoRAを使用せずに全モデル同じプロンプトで生成。

 LoRAを使用せずにプロンプトのみで生成した画像です。マージモデルということで元となった「ChikMix」が色濃く残っているためか中国人と欧米のハーフのような顔立ちです。そして基本的にはとてもスレンダーな女性が生成されてきます。ファッションモデルには向いていますがグラビアモデルには向いていないかも知れませんね。もう一つ特徴的なのが「影」の表現の高さです。Chilloutmixは基本的に照明が当たった順光の光の表現が多いですが、このモデルは被写体の肌にも影がかかっていてこの演出がよりリアル感を増しています。

・japanesedolllikeness_v15(LoRA)

  japanesedolllikenessとの相性はそれほど良くない印象ですね。背景の情報がゴチャゴチャしてしまったので主題がわからなくなってしまいました。ただ女の子は相変わらずの美女っぷり。

・作例① 「魔法少女」

・作例② 「AIメカ美女」

・作例③ 「海辺の美少女」

・作例④ 「AIグラビア美少女」

 生成したいテーマにあった画像を生成できるのがこのモデルの特徴です。非リアルに振ることもできますしリアルに振ることもできます。ハイブリットであるためAI画像の幅を広げてくれるモデルだと思います。また、プロンプトに対してとてもニュートラルに生成してくれるので扱いやすいです。グラビア向きじゃないという前言は撤回します。バチクソ可愛いグラビア美少女を生成することができました。

 アート系、ファンタジー系に強いモデルのため、ただ単にポートレート風の美女を生成するに留まらず、独創的な表現が可能になります。可愛いだけじゃなくてこれを表現したいという明確なものがある方はこのモデルを使うことになるでしょう。強いてウィークポイントを挙げるならば、リアル系の画像を生成したいときに世界観が偏るので、どうしてもアーティスティックな画像に仕上がりがちになります。それを狙ってなら問題ないのですが、衣装も顔もバッチリだけど背景が中世ヨーロッパや古代中国の石畳のような背景になってしまい、RPGゲームの中に登場してくるような感じに仕上がってしまうことがあります。完璧というのは難しいものです。

BRA(Beautiful Realistic Asians)

 BRAは実写リアル系の中でも特に日本人の顔に向いたモデルと言われています。正式名称は、「Beautiful Realistic Asians」と言い、略して「BRA」と呼ばれています。「japanesedolllikeness」のようなLoRAを使うのも良いですがこちらのモデルはLoRAを使わなくても十分に日本人っぽい顔の画像が生成できます。LoRAを使う必要がないため、LoRAが必須とも言える「Chilloutmix」よりも表現の幅が広がるという利点があげられます。

・モデル(プレーン)※LoRAを使用せずに全モデル同じプロンプトで生成。

 この圧倒的なまでのクオリティ。「LoRA」いらずのモデルです。ベースとなる女の子は黒髪ロングの清楚系お姉さんです。

・japanesedolllikeness_v15(LoRA)

 彩度がグッと上がりました。プレーンの女の子はナチュラルメイクに近いですがこちらの女の子はキッチリメイクにきまっています。

・作例① 「セクシーバニーガール」

・作例② 「同僚のあの子にガチ恋中」

・作例③ 「AIグラビア美女」

 このBRAの登場でAI画像のリアルさがもう一つ上の次元に到達したと思います。背景のクオリティもとても高いですし表現できない画像はないと言えるのではないでしょうか。凄いです。

 リアル系AI画像を生成するならこのBRAを使うべきだと思います。リアル系AI画像に必要なすべての要素が高いクオリティにあるためです。ただ、プロンプトの記述を増やさないと代わり映えしない画像になり、これまでのモデルのような余白がありません。玄人向けとも言えるかもしれません。モデルのポテンシャルを発揮するには、プロンプトがこれまで以上に重要となります。一言で表すと「じゃじゃ馬」なモデルです。決して使いやすいとは言えず、管理人の場合、これというプロンプトパターンに出会えるまでかなりの時間を要しました。「ChilloutMix」で慣れたプロンプト配置パターンがことごとく玉砕されました。これからAI画像を始めるという方は、まず「ChilloutMix」に慣れてから「BRA」にステップアップするというアプローチ方法が理想的だと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました